奥秩父主脈縦走 五日目 七ツ石山 石尾根縦走 その1

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七ツ石小屋で過ごした縦走最後の夜、いよいよ最終日となるこの日も04時に起床。GWも間もなく終わろうとしている今、多くの登山者で賑わっただろうテント場も静かな朝を迎えようとしています。
 

七ツ石小屋 出発 08時10分

 

七ツ石小屋は南西が開けていて大変綺麗な富士山を楽しめます。

しかし、朝焼けに照らされた富士山の山頂には見本のようなレンズ雲があり、この様子だと広範囲で天気が崩れそうです

[七ツ石小屋の朝]

[朝焼けに照らされる富士に笠が]

あまりのんびりしていると、奥多摩も夕方あたりから雨に見舞われるかもしれません。

今日の予定は、常連Tさんが小屋に残り、Iさん&Yさんはこのまま鴨沢に下りるとのこと。

十分に達成感もあったことだし、石尾根は何度も歩いているので、自分も鴨沢に下りちゃおうかと昨夜までは考えていました。でも、折角だから最後まで。ということで石尾根を下ることに。石尾根縦走はいつも登りばかりで下るのは今回が初めてです。

[富士山山頂にレンズ雲]

08時10分 常連さんたちに見送られて七ツ石小屋を出発。

登山道(巻き道)ではなくF新道と呼ばれる小屋の裏から石尾根近くまで直登する斜面を登れと…

[熊剥ぎ 七ツ石小屋上の斜面にて]

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七ツ石山(1,757m) 08時30分

 

石尾根に合流したら七ツ石山の山頂もすぐ近くで、山頂手前には巨石群と七ツ石神社があります

朝廷に追われて落ち延びる平将門が、影武者を立てて追っ手を撹乱したが矢に倒され、七人(六人とも)の影武者が姿を変えたとの伝承が残る石灰岩。

それが七ツ石山の由来と言われています。

青梅から奥多摩付近には平将門にまつわる数々の伝承が残っていて、中でも鴨沢ルートの小袖~七ツ石神社にはそれが濃厚に残っています。

[朽ち果てた鳥居や社殿]

そして、狼を狛犬とする七ツ石神社は、今は小袖の羽黒神社に分祀されています。

[傾いた扉の奥に狛犬が見える]

小屋を出発して20分ほどで七ツ石山山頂に到着。この山頂には三角点と標柱と指導標があるのみですが、ブナ坂から先の雲取山へと続く石尾根の眺望を楽しむことができます。

[昨年新しくなった標柱]

[三角点と指導標]

[雲取山へ続く石尾根]

七ツ石山 山頂で5分ほど写真を撮った後、次のチェックポイント 鷹ノ巣山を目指して出発。石尾根の稜線を歩きます。

[奥多摩湖側 帝都仏舎利塔が白く小さく]

[石尾根を進む]

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高丸山 日蔭名栗山

 

稜線を歩く石尾根登山道と併走する巻き道のいずれを進んでも離れたり近づいたりしながら将門馬場で一本に合流します。折角なので隣の高丸山まで稜線を歩いてみることに。

[高丸山へ続く稜線]

七ツ石山(1,757m)と高丸山(1,733m)の標高差は僅かですが小刻みなアップ&ダウンの繰り返し。9時を過ぎて日差しも強くなってきました。とても暑くなりそうです。

[いま来た道を振り返って]

[高丸山(左)と日蔭名栗山(右)]

高丸山手前の鞍部からは意外なほどの急登。ゆっくり一歩一歩登ります。

[高丸山 山頂手前]

09時50分 立ち止まり呼吸を整えてから高丸山 山頂を通過。

[高丸山 山頂には三角点のみ]

[下りも急斜面]

次の山は日蔭名栗山(1,725m) 鞍部まで高度を落としてから再び100m弱を登り返すのはツラくて… 天気もいつまでもつのか心配で巻き道を進むことにします。

[日蔭名栗山をやや越えた付近の巻き道]

鷹ノ巣山避難小屋 到着 10時30分

 

日蔭名栗山と鷹ノ巣山の鞍部は平原で鷹ノ巣山避難小屋が建てられています。

積雪の多い奥秩父の避難小屋と比べると、採光用の窓があって室内も非常に明るい綺麗な避難小屋で、何度かお世話になったことがあります。収容人数は板張りの部分で通常8人程度。つめるともう少し入れるでしょう。小屋前には大人数で使えるベンチもありトイレは男女兼用が2つあります。峰谷方面に5分ほど下りた場所に水場があるので、ここに宿泊する人は多いようです。ただし冬季は凍結して水が出ないので注意。(七ツ石小屋上の水場は通年使えます)

[2016.05撮影 避難小屋とベンチ]

10時30分に避難小屋に到着。ベンチの隅にザックを下ろして七ツ石小屋で汲んでおいた湧き水で珈琲を入れて休憩。避難小屋からゆるいスロープ状の坂で一段高くなったところは鷹ノ巣山方面に向かった平原に、所々に木製テーブルとベンチがあって休憩には最適な場所です。

[珈琲を飲みながら]

もうお昼も近い時間なので、ときどき登山者が通過するのみで避難小屋には誰もいません。珈琲で一息いれて10時50分 避難小屋を出発します。

[避難小屋上の平原を振り返る]

奥秩父主脈縦走 五日目 七ツ石山 石尾根縦走 その2はこちらから

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