奥秩父主脈縦走 四日目 飛龍山 雲取山 その1
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アラームより先に目を覚ましてテントから顔を出すと、午前03時のテント場はまだ真っ暗で霧がテント表面を濡らしています。出発予定時刻は05時過ぎのつもり。距離は今回の縦走期間でもっと長く、途中で休憩を沢山取りながら雲取山を越えて七ツ石小屋を目指します。
朝食用にお湯を沸かしながら行動着に着替え、シュラフや身の回りのものをパッキング。
洗顔やトイレのついでに水場下の小川に浸していたペットボトルをテントに持ち帰ります。行程が長いうえにが奥多摩小屋まで水場が無いので、お茶900cc/水1,200ccに非常時用としてザックに入れている350ccの合計2.5リットルを超える水を持ちます。まだ山では春がはじまったばかり、本格的な夏になったらこの量では足りないでしょう。
ザックに荷物を収めているとIさんがやってきました。これから竜喰山に登るそうで本当にタフです。テントはこのままに出発して一旦戻ってから撤収して私たちを追いかけるとのこと。
準備が整い、常連Tさんと一緒に出発しようとしていると、Iさんの友人Yさんがテントから出てきました。Iさんと一緒に出発したものとばかり思っていました。
「僕は行きませんよー。Iさんが戻ってくるまでもう少しテントで寝てます」と飄々としたものです。
将監小屋 出発 05時15分
05時15分 Tさんと飛龍山を目指して将監小屋を出発。
竜喰山(2,012m)、大常木山(1,962m)と巻き道を進みます。足場は狭いうえにガレたところが多く注意して進みます。時には道が崩落して橋が架けてある場所も。
07時50分 将監小屋から2時間30分ほどで大常木山を越える。
この辺りだけは、朝陽が心地よく開けた穏やかなトレイルとなります。
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禿岩 飛龍権現 08時45分
それまでアップダウンが少なかった登山道は、飛龍権現が近づくとガレた緩い登り勾配となります。
そして飛龍権現手前で、指導標が案内する通りに登山道から分岐へ進むと禿岩があります。
登山道から分岐した石楠花の茂った道。それを僅かに進んだところに禿岩があります。
08時45分 禿岩に立ち寄り240度に広がるパノラマを楽しみます。
高度感がとてもあって怖いぐらいですが、西御殿岩にも匹敵するだろうと思われる眺望です。
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飛龍山 山頂 09時40分
09時00分 飛龍権現到着。指導標の他には朽ちた小さな祠があるぐらいの地味な場所です。
飛龍山(2,077m)を越えるルートは破線なので、ザックは権現にデポしてピストンにします。
樹林帯の中の登山道は山頂までは15分ほどの道のり。トレースが明瞭になったり不明瞭になったりしていますが、かなり小刻みに付けられている親切なピンクテープに従えば迷うことはないでしょう。
至るところに石楠花の弾性のある枝が伸びていて、時々顔めがけて弾かれることもあるので注意。飛龍で大変だったのは麓からのアプローチ時間。そして山頂付近の石楠花だったと山梨百名山 標柱設置のボランティアをした方から聞いたことがあり、それを強く実感します。
09時10分に出発して09時40分にザックをデポした飛龍権現へ帰着。しばし休憩しているとIさん&Yさんが追いついて来ました。さすがのスピード。二人は飛龍山山頂経由で破線ルートで北天のタル方面に抜けるとのこと。ここで一旦お別れして10時00分 飛龍権現を出発します。
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