奥秩父主脈縦走 二日目 雁峠 笠取山 その1
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奥秩父主脈への辛いアプロ―チ。登り一辺倒だった一日目は、三富(1,113m)から雁坂峠(2,082m)までの標高差約970mを登り、雁坂小屋に。
この二日目から本格的に主脈を縦走します。
雁坂小屋 起床 4時30分
周囲のテントでは既に朝食の支度やパッキングをはじめている気配がしています。トイレのついでに、テント場前の旧国道140号で木々の間から覗く日の出を撮影します。後で判ったのですが、雁坂小屋入口から水晶山に巻道に入る付近に日の出スポットがあったそうです。
さて、テントに戻ってカップラーメンとパンの朝食を済ませてパッキングをはじめます。いつものことながら、撤収に時間がかかり過ぎることが課題。
ザックの底から、着替え・シュラフ・インフレータブルマットと詰めていくと次はテントをザックに収納する番に。まだテント内にあるものを一旦外に出してテントを畳んで撤収。愛用のザックMAMMUT TRION LIGHT 55は一気室なので、ザックの底に入れたいものから順にパッキングしなければなりません。
以前使ったGREGORYは、パッキングを大変良く考えた造りでした。しかし、背負い心地が身体にあわなかったために処分。MAMMUT TRIONは過重の大半が腰に来て、ザックの存在を忘れさせるところが気に入っていて、本来の用途は登攀用なのに、トレッキング用に使っています。
撤収の時間は、自分のパッキングスキル向上と工夫で短縮するより他なさそうです。
出発の支度を整えたところで小屋の脇で携帯の電波を掴み、メールやSNSをチェック。一日遅れで雁坂に上がり、将監で合流する予定の常連Tさんが寝坊との連絡。目覚しのセットミスとか。ベテランTさんのこと、逆ルートで現れるとか何らかの方法で主脈に上がってくるはず。
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雁坂小屋 出発 7時25分
私は予定どおり先に進むことにして小屋を出発します。
今日の目的地は笠取小屋。
雁坂小屋を出発する登山者の次の目的は将監小屋が大半を占めるようです。
でも、笠取山周囲には雁峠・小さな分水嶺・水干・多摩川最初の一滴など見るべきものが沢山あります。
折角の縦走ですから先を急ぐことなく、これらのポイントも楽しむため午前中に笠取小屋到着を目指すことに。
雁坂小屋は峠から128m下った1,955mの場所にあり、再び峠に出るには私の脚では20分以上登ることになります。しかし雁坂峠を巻いて、小屋から水晶山に北側の斜面を巻きながら進むルートもあります。水晶山への巻道は雁坂小屋入口すぐの場所にある登山道の案内板を左に進みます。
10分も歩くと、斜面の日照状態によって断続的に残雪が現れますが、踏み跡を辿って進みます。危険箇所は無く、チェーンスパイクを携行していましたが出番はありませんでした。
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水晶山 (2,158m) 山頂 8時15分
水晶山山頂到着。樹林帯の中に山頂があるために眺望を楽しめる場所ではありません。
今日の行程は今回の縦走期間中で最も短く、笠取小屋に午前中に到着する予定。
急ぐ必要が無いので、山頂に設けられた休憩用のきれいなベンチでしばし休憩していると、瑞垣山荘スタートという2人組の縦走者に追いつかれ、しばし情報を頂きます。
2人ともワカンをザックに装着。甲武信ヶ岳はまだ雪が深かったそうです。昨夜は、雁坂まで辿りつけずに破風山鞍部の笹平避難小屋に泊まり、今日は将監小屋を目指すとのこと。
2人は相当早いペースだったと見えて汗だく。先に出発させてもらったものの、すぐ追い越され見えなくなりました。
次のポイント古礼山(2,112m)には、稜線を進む山頂経由のルートと、山頂を巻くルートがあります。ここまで北側の暗い斜面を巻くことが多かったし、時間にも余裕があるので、稜線歩きを楽しむことにします。
しかし稜線を進むと、この時は全く予想していなかったことが・・・
奥秩父主脈縦走 二日目 雁峠 笠取山 その2 はこちらから
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今回使用したザックがこちら。背負い心地の良さが気に入っていてトレッキング用に使用してます。
はじめにこれの背負い心地の良さに感銘を受けてTRION Light 55を追加したザックです。
TRION Guide 45+7より一回り小さい35+7。これが欲しいけど、中々良い巡り会いに恵まれず。今も未入手の状態です。
行動中にすぐに取り出したい携帯食・薬品・ティッシュ・ライター・小型ヘッドライトなどを収納しています。ポケット類の無いTRIONが使いやすくなります。
ショルダーハーネスに取り付けて、行動中に水分補給するのに大変便利なボトルホルダーです。400ml以下のTERMOTHボトルに丁度良いサイズです。
縦走中の調理に便利だったPRIMUS フェムトストーブ。コンパクトなので雨蓋に入れておけばどこでも熱い珈琲が楽しめます。
お湯を作ってそのままマグカップ代わりに使えるチタンカップも時間の制約のある行動中に大変便利です。
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