奥秩父主脈縦走 二日目 雁峠 笠取山 その2

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前の記事 奥秩父主脈縦走 二日目 雁峠 笠取山 その1はこちらから


雁坂小屋から笠取山までのショートコース、今回の縦走の中でも最も短い行程です。雁坂小屋から巻き道を進み水晶山の手前で縦走路に合流。古礼山山頂手前の分岐に辿り着きました。
 

古礼山 山頂 (2,112m) 08時55分

 

そのキラびやかな名前に似合わず、眺望が無く地味な水晶山を後にして、古礼山の山頂への稜線を進むか?それとも山頂を巻いて進むか?という分岐では、迷わず古礼山の山頂を目指すことにします。

水晶山(2,158m)と古礼山(2,112m)の高度差は僅か46m。鞍部からの登り返しは、地形図でも間隔の広い等高線を横切って行く穏やかなアップダウンだと分かります。

そして、この歩きやすいフラットな登山道こそ奥秩父主脈縦走を扱った雑誌記事などで度々目にする光景

昨日の登りの辛さを忘れさせてくれるような「気持ちの良いトレール」が続きます。

この先も暫くは樹林帯を歩くのかと思っていたので、想定外の気分の良さです。

南西方向の視界を遮っていた樹木が低い笹に変ると右手に富士山、後方に南アルプス、その絶景には暫し足も止まってしまうほど

[稜線歩きと富士の眺望を楽しむ]

[眼下に広がる広瀬湖]

[東へ向かうと後方には南アルプスの山塊]

富士山に目を凝らすと、雪の残った吉田登山道が白く明瞭な軌跡を描きながら冠雪部まで。毎年富士山に登ることが、ここ数年の課題である自分には、これもまた感慨深い景色でした。

[登山道に残る雪が描く白い軌跡]

古礼山山頂(2,112m)には、素晴らしい眺望以外に何もありません。山頂から、雁峠・笠取山方向に僅かに進むと、笹平の中にベンチがあります。気持ち良く開けた場所で、ゆっくりと休憩することができるお勧めのスポットです。

[標柱以外には何も無い古礼山の山頂]

[古礼山 休憩に最適なロケーション]

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燕山 山頂 (2,004m) 09時55分

 

右手に富士、やや後方に南アルプスの白い山塊を楽しんでいると燕山に到着。山頂付近は樹林帯の中でひっそりしていて、山頂標識も控え目に木に括り付けられたもの。ここを通過すると雁峠もあとわずか。

[燕山 山頂(2,004m)の標識]

雁峠への登山道はなおも樹林帯を進みますが、木々の間から平坦な笹平が見えはじめ、峠が近いことが分かります。やがて、シンボリックな円錐状の山容をした笠取山(1,953m)が姿を現します。高い樹木が疎らで、山頂へ一直線に続く防火帯の登山道が、他の山と異なるところ。

[笠取山(1,953m)雁峠まであと僅か]

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雁峠(1,780m) 10時30分

 

さらに足を進め樹林帯を抜けると、やや急な笹斜面が。そして斜面の先には雁峠が。ベンチや道標が置かれています。

雁峠への斜面はややキツ目な勾配で、今回は東へ下りて行くのですが、もし、西を目指して縦走装備で斜面を登るとしたら… たぶん、峠のベンチで長い休憩が必要かも。笹の斜面には、つづら折れの緩やかなものと、真っすぐな二つのトレースが付けられています。

[眼下に雁峠のベンチや道標が]

[峠から斜面を見上げたところ]

爽やかな風が吹き抜けて行く心地良さにつられて、ベンチにザックを下してしばしのリフレッシュ。

新地平から登ってくるのは、高校の山岳部を思わせるグループ。大きなザックを背負って先行して到着した者が、まだ登ってくる後続を大きな声で励ましています。峠のベンチに若い女性を待たせていたのか、若い男性達が汗だくで駆けてきます。きっと笠取山の山頂を踏んで来たのではないかと。

[雁峠の標柱と道標 (1,780m)]

[名称の由来や植生を説明する案内板]

[新地平からの登山道との合流点]

遥か昔から、この分岐点で多くの人が様々な目的地を目指してトレースを交差させていったのでしょう。

ふと我に返ると… 高校生らしき集団も笠取小屋を目指すのでは? 混み合うテント場の様子が頭をよぎり、急いで出発することにします。笠取小屋に向かうには、雁峠山荘跡地前を通過して、笠取山の南西側の稜線へ。軽く登り返してから、再び小屋へと下りていくコース。

[廃屋と化した雁峠山荘]

[雁峠から僅かに登り返す]

[雁峠分岐]

[小高い丘は小さな分水嶺(1,804m)]

笠取小屋 11時00分

 

小高い丘のような「小さな分水嶺(1,804m)」が見える頃には、よく整備された木道が現れるはず。そこまで来れば笠取小屋はすぐそこです。11時00分 笠取小屋(1,776m)に到着。雁坂小屋から、のんびりと稜線歩きを楽しみながらの3時間半でした。

テントの受付を済ませると、小屋番さんが設営場所を案内してくれます。

峠で会った団体は高校の山岳部で、ここに幕営することは予め連絡を受けているとのこと。小屋裏のスペースを彼らに使ってもらおうと考えているそうです。小屋番さんによると、連休初日なので100張近いテントが張られるかも。効率良く設営してもらおうと案内しているそうですが、タイトに詰めたら250張は収容できそうな広大さ。

[笠取小屋入口]

[笠取小屋宿泊棟 この奥にテント場あり]

[小屋前のベンチ この先に水場への道あり]

今回の縦走でもトレックライトドーム X-1を持ってきました。「小さいテントなのでどこでもいいですよ」と申し出て、案内されるまま樹林の中に場所を頂き手早く設営を済ませました。

X-ADVENTURE トレックライトドーム X-1 レビュー レビューはこちら

水場は小屋から5分ちょっと下りた場所にあり、とても雰囲気が良い場所です。そして作場平駐車場(1,398m)からの登山道を登ってくると、小屋より先に水場に出合います。水を補給して、さっぱりしてから小屋で受付をすることができます。

[水場へ下りていく道]

テントに戻り、汲んできた水を沸かしてカップラーメンを食べながら、明日の飲み水としてお茶を1L作りおきします。お昼を済ませたら、ゆっくりと笠取小屋周辺の散策を楽しむことにします。

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奥秩父主脈縦走 二日目 雁坂小屋から笠取小屋 行程図

 


奥秩父主脈縦走 二日目 雁峠 笠取山 その3 はこちらから

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