FREE SOLDIER 格安中華タープ ステルス張り
今回はDDタープより格安な中華タープのFREE SOLDIERを使用して、タープ泊もOKな”ステルス張り”の張り方を4STEPでご紹介します。必要なポールの長さ・ペグやガイラインなども併せてご説明します。
Contents
ステルス張りとは
かねてより気になっていたのが、タープによる簡易シェルターの設営。
特に関心があったのは、タープの裾を低く張って外部からタープ内部を隔離することで、フロアレスシェルターのような空間を作るステルス張りです。
ステルス張りは、写真のようなスタイルを一枚布のタープで作り出す張り方で、その設営には、DD Hammocks社が提供するDD タープのように多くのペグループを持つタープが必要で、海外のYouTubeユーザたちが競ってその張り方を紹介しています。
しかしDDタープは、私のような貧乏ハイカーにとって少々高額、小ぶりなDD タープ 3×3でさえ、税込で1万円を超えるような値段です。
「なぁんだ。高くて手が出せないよ!」と思った方。
今は並行輸入品がもっと安く簡単に手に入ります。
この記事を書いた当時は並行輸入品などなく、DDタープ同様に沢山のペグループを持つ「FREE SOLDIER」なる格安な中華タープを4千円程度で手に入れました。しかし現在は入手困難なアイテムとなっているようです。
FREE SOLDIERに代わるアイテムとして注目したいのがUNIGEAR タープ。
ユーザーレビューに重さ700g(3x3m)との情報で、FREE SOLDIERの実測860gより20%軽量。
さらに3x3m・3x4mの2サイズと2色のラインナップで、さらにお買得なプライスです。
FREESOLDIE も再び流通しているようです。 2020.06追記
今回使用したのは、FREE SOLDIER タープシェルターです。長く欠品中でしたがバージョンアップしての販売再開か?
4STEPでできるステルス張り
それではステルス張りの方法をご紹介します。
以下がタープの展開図で、a.~p.までの記号をつけて説明します。
STEP1
はじめにa.b.c.とj.o.の5か所をペグで固定します。
そして、a.とj.の間とc.とo.の間の角をタープ内部に折り込みます。
STEP2
次にg.のペグループをd.の位置、l.をf.の位置までズラしてから固定します。
STEP3
タープの中に入ってq.の場所を下からトレッキングポールなどで立ち上げます。するとd.とf.のペグループを先端にした部分が扉状の形状になります。
STEP4
e.のペグループからガイドラインを張ってテンションをかけて自立させます。h.i.m.n.の4ヶ所をペグで固定して、扉がバタつかないようにd.とi. f.とn.をガイラインでつないだら完成です。
ポールの長さ/必要なガイライン・ペグについて
ポールの長さ
タープが3x3mのサイズの場合、ポールの長さは125cmを中心に上下に調整可能なものを使用します。
トレッキングポールならば持ち手の丸い部分を上にすれば生地を傷めず設営できます。
先端の尖ったポールを使用する時には、ポールエンドロック を使用しましょう。
またs.のループの付近に短いポールを立てると、より内部空間が広がります。
写真の奥にある短いポールがそれで、一番最後にお好みで立てればOKです。
ガイライン
写真の黄色いものがガイラインで、正面に2~1.5m、左右に1.5~1mづつぐらいの長さが必要となります。
私は軽量化のために2mm前後のものに取替えて使用しています。
ペグ
ペグは12本使用します。
ただし、h.とm.の分は省略できるので、最低10本のペグが必要となります。
いかがでしたか?
案外簡単でキレイに設営できたのではないでしょうか?
第1位 世界的に人気の高いアイテムが、並行輸入でとてもお安くなっているDD TARP
第2位 取り敢えず試してみたいという方に、コストパフォーマンス最高なUNIGEAR タープ
基本はこの2つのいずれかを押さえておけばOKでしょう。
でも、他にも見たいという方は関連アイテムご紹介をご覧ください。
ステルス張りなら冬季ハイクの停滞も快適に
冬季ハイクでの休憩時に、FREE SOLDIERをステルス張りにして簡易シェルターとして活用しました。
ザックから出して5分で設営できて、ランチのような長めの停滞時にも身体を冷やし過ぎることなく、快適に休憩することができます。
内部には、グラウンドシート(2人用)を敷いて横になれる空間を確保。
半分以上が土間になり、アイゼン脱着や調理に大変使いやすい空間。全装備を内部に収納しても余裕です。
グラウンドシートがスッポリ収まることから分かるように、就寝もできる空間です。ここで野営してしまおうかとも…
トレッキングポールのグリップ部を作業用手袋でカバー。先端の尖ったポールを使用する時には、ポールエンドロック を使用しましょう。
ペグが軽量だと、凍った地面にステイクするのに苦労するかも… 積雪・氷結とコンディションを想定したペグを持参しましょう。
まとめ
日差しや風などを楽しみながら僅かに和らげるという、レジャーシーンのタープ設営の考え方とは一線を画し、厳しい自然から内部を隔離するシェルターとしての色が濃い設営方法が、ステルス張りです。
登山の緊急装備としてツェルトがありますが、簡単で素早い設営&多人数を収容可能という点で、グループ行動時の共同装備に3x3mのタープを加えるというのも良い選択かと思います。
ツェルトと比較したステルス張りの強み
・内部は広く、座って4人以上・横になって2人以上収容できる
・出入りが容易で、半クローズできる出入口
ツェルトと比較したステルス張りの弱み
・フロアレスのためグラウンドシートを追加すると重量増
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今回使用したのは、FREE SOLDIER タープシェルターです。長く欠品中でしたがバージョンアップしての販売再開か?
世界中で高いシェアを持つのがDD HammocksのDDタープで様々なサイズ・カラーが選択できます。
このサイトの来訪者さんに一番人気のUnigearタープ。各サイズ・カラーあります。DDタープ同様多数のペグループで多彩な設営ができることが人気の理由では。
DD TARP同様に多くのループを持つお買得プライス品をPickUp。
ソロテントと組合せて前室がわりに活用できるのがUltimate Survival Technologies BASEタープ 。
もう1点は、Ultimate Survival Technologies ヘクサタープ。台形の断面でより遮蔽力が高まるでしょう。
交換用パーツもお買得プライスで。
記事では販売終了品のKarrimor カーボンポールを使用しました。
3x3mタープのステルス張りでは125cmを中心に±5cm以上の調整幅が必要なので、Max135cmを持っていると便利。回転式よりレバーロック式の方が微調整や耐久性の面で優れています。
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