x-adventure トレックライトドーム X-1 レビュー

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x-adventureトレックライトドームX-1はICI G-Light X同様の透湿防水シングルウォールアウタースリーブ型ドームテント。今回はその素材・構造・結露などをご紹介します。

ネットを徘徊してる時に、新品でオークションに出品されていたx-adventureトレックライトドームX-1。すでにダブルウォールの二人用テントを持っていたので、サブとして使ってみようか?そんな気持ちで落札してました。

しかし今となっては、その使いやすさからメインのテントになりつつあります。

 

トレックライトドーム X-1とは

 

ネットなどで調べると、x-adventure トレックライトドーム X-1はXEBIOのPB商品のようです。品質的にも十分な素材を使っているようで、まずは安心。

今回はx-adventure トレックライトドーム X-1をじっくりとレポートしてみます。

トレックライトドーム X-1のSPEC

・寸法:200×100×97cm / 約φ11×56㎝(収納時)
・重量:約1.33㎏ / 定員1人
・フライ素材:透湿防水ナイロンリップストップ (旭化成ソファンデ 耐水圧20,000㎜ 透湿性27,000㎜)
・フロア素材:40Dナイロンリップストップ (耐水圧 2,000㎜)
・フレーム素材:DAC社製ジュラルミン
・付属品:ペグ8本/ロープ4本/収納袋


透湿防水素材の幕体

 

幕体には旭化成の透湿防水素材 ソファンデが使われています

ウェアに採用しているブランドもあるようで、それなりに評価されている素材と推測できます。

商品に付けられたPOPには耐水圧 20,000mmとアピールされています。
一方で、フロアは耐水圧 2,000mmの40Dナイロンなので、フロアよりもシェルの耐水圧が高いという仕様です。


シームの防水処理

シーム部分は室内側に防水シールが施されています。

防水透湿素材の部分はG-Light Xにも引けを取らないような仕上げですが、ボトム部のシールは質や仕上げが若干チープな印象です。


入り口

入り口は短辺側に設けられていて、ドアパネルの内側にはメッシュのパネルが付けられています。

前室が無いシングルウォール構造に加えて、傾斜角の緩い(寝ている)短辺側に入り口があるので、雨の日は開閉するたび雨が室内に降り込むことに・・・ フロアの1/3ぐらいまでが雨に濡れることもあります。

雨の日には出入りするのに気をつかわねばなりません。
この問題はテント単体で改善できないので、タープと組合せて対策しています。

そして、とても控え目に、入り口右下にロゴあり。


ベンチレーター その1

ベンチレーターは2つ用意されています。

1つ目は入口と反対の壁面の天頂部にある庇型ベンチレーター。
つっかえ棒状の部品を立てて開放できて、入口と直線的な位置にあるので、高いベンチレーション効果があります。


細かなところまで気配りされていると関心するのが、室内からベンチレーターの開閉もできるところ。
室内側にメッシュの小窓があり、小窓をジッパーで開けば外に出ることなく室内からベンチレーターの開閉ができます。


ベンチレーター その2

2つ目は、右側面の吹流型ベンチレーター
写真で室内側に引き出しているようにバグネットも付いています。

他社には芯材が入って円筒状を保つものもありますが、これには芯材等は無く潰れやすいです。
真冬に吹流を開放しておくと、冷たい空気の流入を感じるので、ベンチレーション効果は高いようです。

そして雨水を排出するドレンホールがドアパネルの下部にあります。


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DAC Father Light NSL フレーム

 

オレンジ色のDAC社製のジュラルミンフレーム DAC Father Light NSL Poleが採用されています。裏づけはないもののA7075規格 超々ジュラルミンとか。

DAC Father Light NSLはHILLEBERG/MSR/MountainHW なども採用する高品質なフレームです。

高性能テントは、骨格(ポール)をその表皮(アウターテント)の強さに匹敵する強度にしなければなりません。ヒルバーグ社では、生地と同等の優れたパフォーマンスを発揮すると確信しているDAC社のポールを採用しています。また、大部分のモデルでは、DAC社の Featherlite NSLポールを使います。NSLポールのセクション接続インサートの直径は、ポールとほぼ同じです。そのため、ポールは非常に強く、標準スタイルのポールよりも軽量です。

Hilleberg 公式サイト | テントへのこだわり | 材料・妥協しない品質

スリーブは、一方が袋とじになっているので、一方のフレーム終端は丸めてあります。
そして、グロメットに差し込むもう一方のフレーム終端はくびれた形状になっています。
スリーブのフレーム挿入部は差し込みやすいように、互い違いに切り落としてあります。


DAC社製ペグ付属

フレームと同じDAC社製 V字型ペグで、撤収時に引抜やすくするため細引きを付けてみました。
軽さやサイズや強度から大変使いやすいペグです。


ガイライン&自在金具

1.8mm径ぐらいのリフレクティブガイライン4本が付属。
ライトを当てるとガイラインに織り込まれた反射材が光り、夜間視認性の向上に貢献しています。

また、ガイラインをテントにつなぐストームガードと呼ばれる幕体側のループにもリフレクティブシールが使われています。
このため、混みあったサイトでも自分のテントがすぐに見つけられます。

一つ難点なのが、ガイラインが黒い色なので昼間の視認性が悪く、自分でも足を引っ掛けることもあり、そのうち明るい色のラインに取替えようと思っています。

自在金具は、プラスティック製の三角型で大変に使いやすいですが、これも黒一色で視認性に難があり、ライン同様に蓄光素材のものに交換しようと思っています。

室内空間

 
長さ200/幅100/高さ97cmのサイズは一人用テントとしては幅広い部類に入ると思います。
ギリギリ二人分のマットを並べることもできますが、あくまで非常時だけで、説明書には一人用と記載されています。

一人分のスリーピングマットを置いた周辺に、ザック、着替え、洗面用具、食料品等が並べられます。
mont-bell ステラリッジⅠ型を店頭展示で見たことがありますが、幅90cmのテントはとても細く、たった10cmの差しかない幅100cmのトレックライトドームの方が数値以上に広く感じます。


室内フックと小物ポケット

室内の頂点部分にはランタンなどを吊るすためのフックが取り付けられています。
それ以外には縫い目から漏水を防ぐためかフックやループは一切ありません。

小物ポケットがドア下側にありますが、折り癖がつきやすいタグがあって使い勝手を悪くしています。


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結露について

 
通気性確保の工夫は多く見られますが、やはり結露を避けられない場合もあります

これまでに結露が特に気になったのは雨の日です。
テント幕体の透湿性が高くても、幕体に雨の膜が出来てしまうと、表面からの湿気の排出が阻害されるのでしょう。
雨量の多い時は、テント内側に拭き取れる程度の水分が付いていることがあります。
深夜まで強い雨が降り続く中、結露拭取りを怠った時はフロア四隅に小さな水溜りができてました。時期は9月で外気温は最低時10℃前後だったと思います。

今のところ雨以外の天気では深刻な結露は感じていません

結露しやすい場所

何度か使っているうちに、水溜まりはバスタブでの結露が原因のようだと気付きました

防水透湿素材を使ったシェルは、乾いた状態には劣るものの、多少の雨なら湿気を室外に吐き出してくれるようです。
しかし透湿力がないバスタブが結露して、それが室内に水溜りを作ってしまうようです。

他の防水透湿素材を使ったテントはバスタブがとても低く作られているものが多いようです。
しかし、トレックライトドームのバスタブは比較的高いところまで伸びています。
汚れた時に、拭けばすぐ綺麗になるので助かっていますが、高いバスタブにはこんな弱点があるのだと実感しました。

結露への対策

  • 雨の日に室内を濡らさずに出入りすること。
  • 雨が当たらない場所から積極的に排湿して、透湿力の無いバスタブの結露を防ぐこと

小型タープを組み合わせることで、この2つに対策しています。
サイズもピッタリで相性が良いのがUltimate Survival Technologies BASEタープ です

タープは約300g(付属品込)で、テントと合わせて1,630gになり、軽量テントのメリットが薄れるものの快適性の向上のために目をつぶっています。

気に入っているのが、トレッキングポール2本をテントの前後に立ててタープを張るスタイル。
ちょうど良い前室が作れて、入口を開いても雨の侵入もある程度防げて、雨が降っても天頂部付近やベンチレーターを極力濡らさないで済みます。

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Ultimate Survival Technologies BASEタープ レビューはこちらから 

まとめ

 
x-adventure トレックライトドームX-1は、高価な素材を惜しみなく投入しながら、シンプルなクロスフレーム型の構造で、設営の容易さや収納性や軽量性によってシーンを選ばずに活躍してくれるテントです

2017年のGWの奥秩父縦走でも大活躍してくれて、気づけば50泊はしているぐらい使い込んでます。

テント&シェルターは他に3つありますが、正直言うと、これ一つあれば他はいらなかったかも・・・これからも大切に使って、100泊はしてみたいです。

トレックライトドームX-1の良いところ

・軽量・コンパクトさと設営の容易さ
・オーバースペックなほどの素材による信頼性
・長期使用に耐える作りこみの良さ
・使いやすいベンチレーター
・サイトで自分のテントをすぐ見つけられる
・気密性が高く冬季も使えること(※メーカ保証外)

トレックライトドームX-1の残念なところ

このテントならではの不満はなく、シングルウォールゆえに避けられない共通の弱点があるのみ。
・雨天時の出入りのしにくさ
・雨天には結露を避けられない
・靴など荷物全てを室内に入れねばならない

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このサイトでご紹介のシングルウォールテント x-adventure トレックライトドーム X-1。高価な素材の投入で一流メーカー製品にも遜色ないほど活躍してくれています。残念ながら製造終了のようです。リンクは別記事でレポートしている x-adventure トレックドーム1  で軽量ながら快適な室内空間を持つ使い勝手の良いテントです。

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