EVERNEW チタンアルコールストーブ ガスストーブとの比較&考察 その1
アルコールストーブとガスストーブを実用面で比較しながら考察、1回目はエバニュー チタン ストーブを使って本体+必要物の重さを焦点に進めます。
UL系ハイカーから高い評価を受けている山道具。その筆頭がアルコールストーブではないでしょうか? 登山雑誌などのULに関連する記事での出現率はかなりのものと感じます。また、チタンなどを使用した素材感や焼け色の経年変化なども根強い愛好者層に好まれている理由なのではないでしょうか?
Contents
考察にあたり
考察にあたり用意したものは以下の2つ。いずれもそれぞれのカテゴリーでトップクラスの軽量モデルです。
Evernew EBY254 チタンアルコールストーブ
ゴトク無しでも使用できることやチタンの焼け色の変化などから、ULハイクのみならず多くのアウトドアシーンで高く評価されているアルコールストーブの定番品です。
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PRIMUS 115 フェムトストーブ
ガスストーブで国際的に高いシェアを持つPRIMUSがリリースした最軽量クラスのバーナーで、ガスカートリッジの入手も大変容易です。
PRIMUS 115 フェムトストーブ SWEDEN レビューはこちらから
軽量性
単体の比較はアルコールストーブ EBY254:35gが、ガスストーブ P-115:54gより19g軽量です。
品名 | 燃料 | 本体重量 |
---|---|---|
EBY254 チタンアルコールストーブ | ガス | 35g |
PRIMUS 115 フェムトストーブ | アルコール | 54g |
(文中で記載の重量は実測値)
しかしEBY254を安全&快適に使うためには、他にも揃えるべきものがあります。
EBY254を利用するため最低限必要なもの
必要な追加装備を揃えた場合には、P-115の方が軽量という結果が見えてきました。
ウインドスクリーン
風に弱いアルコールストーブ。また、熱効率や炎の視認性のためにも風防は必須でしょう。自分はWhiteBox アルコールストーブに付属のもの(25g)を使用しています。
一方、ガスストーブを使用する時はそもそもウィンドスクリーンを持って行ったことがありません。ある程度の風があっても火が何度も消えて困るようなシーンには遭遇していません。
断熱シート
テーブルや地面を焦がさないため、ストーブの下に敷く断熱シートも必須でしょう。シリコンシートを切り抜いて自作したもの(19g)を使用しています。
ここまでの最低限の装備追加で44g増でEBY254本体と合せると79gとなり、
P-115の54gよりも25gの重量増という結果になります。
品名 | 本体重量 | 追加重量 | 合計重量 |
---|---|---|---|
EBY254 チタンアルコールストーブ | 35g | 44g | 79g |
PRIMUS 115 フェムトストーブ | 54g | 0g | 54g |
必須ではないがあったら便利なもの
しかし追加するべき装備がまだまだ続きます。
ゴトク
アルコールストーブ EBY254の特長に、ゴトクが無くてもクッカー等を直置きできる二段のバーナー孔があります。
このような使い方をする時は、一段目のバーナー孔は塞がり、二段目だけから炎が出る中火状態になります。この直置きの中火状態は火力も適度で、燃料も無駄にすることなく、とても使いやすいと感じています。
それでも急いでお湯を沸かしたいなどバーナー孔を全開状態で使いたい時にはゴトクが便利です。
全開状態ではそれなりに燃料の消費も激しいとのことですが、この点については未確認です。EvernewがEBY254用に発売しているゴトクとしてEBY253(16g)があります。
プライマリーパン
余熱時間短縮の効果を期待して使用。実感まで至りませんが断熱効果も期待。(5g)
計量用具
慣れるまでは適正量の燃料注入には欠かせません。注射器型のものを使用。(15g)
あったら便利な装備では36gの増量となり、最低限必要なものと合わせると115gと、P-115 2つ分以上の重さとなります。
品名 | 本体重量 | 追加重量 | あれば便利 | 合計重量 |
---|---|---|---|---|
EBY254 チタンアルコールストーブ | 35g | 44g | 36g | 115g |
PRIMUS 115 フェムトストーブ | 54g | 0g | 0g | 54g |
ここまでのまとめ
このように実用のレベルで器具の軽量性を比較するとガスストーブが優勢にあります。それでは燃料はどうなのか?次の記事で考察してみたいと思います。
PRIMUS 115 フェムトストーブ SWEDEN レビューはこちらから
EVERNEW チタンアルコールストーブ ガスストーブとの比較&考察 その2はこちらから
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今回レポートしたのは、ユーザーから高く評価される定番のチタンアルコールストーブ EVERNEW EBY254です。このストーブはゴトク無しでも基本OKですが、高い火力が必要な時はゴトクで高さを稼ぐと効果的です。ただし燃料消費が激しくなるのでご注意下さい。
EBY254に組み合わせるゴトクは新旧2つの種類が選べます。EBY253はやや背が低いタイプで燃費と火力を両立させることができます。新型のゴトクEBY258のほうは、かなり背が高くなり高い火力を実現できそうです。
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普通の利用頻度のユーザーなら、こちらの500mlボトル3本セットが保存もしやすくお買い得です。
燃料の携行には、アルコール専用のフューエルボトルがあったほうが安心ですね。セーフティバルブによって安全に燃料を注ぐことができます。Lixadaからは、セーフティバルブなどの機能を除いたお買得プライスの燃料ボトルが提供されています。
クッカーがわりに活用できるチタン製マグやカップもご紹介します。まだ持っていない方に強くお勧めしたいのがチタンカップ400FD。110サイズのカートリッジを収納できる超軽量カッで、直接加温することが出来る優れものです。
チタンカップ400FDの蓋として利用できるサイズのマルチディッシュ。アルコールストープのヒートパンや食器としての活用も。
軽量で耐久性のあるチタン製 750ml大型マグ、蓋、収納袋のセットと、650ml大型マグ + 350ml中型マグ、蓋、収納袋のセットです。
チタンカップ 400FD で利用できる取っ手、蒸気穴つきの蓋。
今回の比較で使用したガスストーブはPRIMUS 115 フェムトストーブ SWEDEN。
隣は115フェムトストーブ単体。大変軽量・コンパクトで使い勝手の良いアイテムです。
堅牢な設計のPRIMUS伝統のモデル 2243バーナーは288個の炎口があります。115とは真逆に120mmと広く安定感のあるゴトクを装備しています。
もう1点は定番のP-153ウルトラバーナーで、携帯性が高い軽量・コンパクトなボディに3,600kcal/hの高出力を持つ定番のバーナーです。ゴトクは4本あり安定性では115よりこちらの方が上でしょう。
安定した燃焼に貢献するバーナーヘッド周囲に配置されたプレヒートパイプを持つ、人気のスパイダーストーブが改良され、脚部兼ゴトクを開いた状態でロックする機構が追加されたようです。
今回のSEWDENフェムトストーブセットに含まれるガスカートリッジホルダー。使うことで多少はバーナーが安定して、3本ゴトクの不安定さを僅かに改善できます。110・250・500サイズのカートリッジに対応。
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