EVERNEW チタンアルコールストーブ ガスストーブとの比較&考察 その2
エバニュー チタン アルコールストーブを使ったガスストーブとの比較・考察、1回目の軽量性はガスが有利との結果に。2回目は燃料を焦点に進めます。
EVERNEW チタンアルコールストーブ ガスストーブとの比較&考察 その1 はこちらから
Contents
燃料の軽量性と燃費
私の使い方では、1泊分で最低限必要な燃料は以下のとおりです。棒状太麺の乾麺の調理(7分)を3回と、マグカップ1杯分の珈琲抽出を3回行った時に使用する燃料の量です。
1泊分の燃料
燃料 | 1泊の使用量 |
---|---|
アルコール | 125ml |
ガスカートリッジ | 32g |
ガスカートリッジは未使用の110型で215g。上記の使い方の後で183gであることから、使用量を32gと想定。
ガスカートリッジの場合
ガスカートリッジは110/225/465と3つの容量から目的に合ったものが選べます。
最も小型な110型を使用した場合、自分の場合には概ね3泊分の燃料と言えます。半面、日帰りや1泊程度の山行では、使い切らない余計な燃料を担がねばならないとも言えます。
燃料アルコールの場合
燃料用アルコールは大抵500mlで売られていて、必要なだけを容器に移し替えて持ち出します。
漏れにくいと勧められて、ナルゲン製の容器を使っていて、30/60/125ml~1リットルまで揃います。
一泊分として125mlの燃料を持ち出す時には、ナルゲン広口長方形ボトル125ml(約27g)を使用。日帰りの場合には60ml程度あれば十分で、容器も持ち出す量に合わせて購入できます。
行程に合わせた燃料の比較
1泊分の場合
ガスカートリッジは最も軽量な110gタイプで比較。
1泊分の場合、必要な量だけを容器に移せるアルコールのほうが63g軽量です。
しかし、ここで稼いだ軽量さも、前記事にある器具の重量差でほぼイーブンという結果。
さらに、ガスはほぼ二泊分の余裕があり、調理の幅が広がります。
燃料 | 1泊分重量 | 器具重量 | 燃料+器具 | その他 |
---|---|---|---|---|
アルコール 125ml | 152g | 115g | 267g | Nalgene125mlボトル含 |
ガス IP-110 | 215g | 54g | 269g | 2泊分の余裕あり |
2泊分の場合
2泊分では、ガスのほうが89g軽量。さらに1泊分の余裕があります。
さらに器具を加えるとガスの方が150g軽量となり、アルコールに大差をつけることになります。
燃料 | 2泊分重量 | 器具重量 | 燃料+器具 | その他 |
---|---|---|---|---|
アルコール 125mlx2 | 304g | 115g | 419g | Nalgene125mlボトルx2含 |
ガス IP-110 | 215g | 54g | 269g | 1泊分の余裕あり |
日帰り分の場合
調理1回と珈琲の抽出2回程度なら燃料用アルコールは60ml程度で済み、容器(60ml/15g)を入れても75gとガスカートリッジよりも140g軽量です。
これならガスと比べて61gある器具の重量差を考慮しても、全体でアルコールのほうが約80g軽量です。
燃料 | 日帰分重量 | 器具重量 | 燃料+器具 | その他 |
---|---|---|---|---|
アルコール 60ml | 75g | 115g | 190g | Nalgene60mlボトル含 |
ガス IP-110 | 215g | 54g | 269g | 2泊以上の余裕あり |
まとめ
ガスカートリッジは、缶にガスを充填する性質上、缶の重さや余分なガスを持ち歩くことになります。一方の燃料用アルコールは必要なだけ持ち出せるのが利点で、少量である時ほど軽さで優位に立てるようです。
重量での比較では、日帰りならばアルコール、一泊以上ならばガス、というように使い分けするのが良いことが分かりました。
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今回の比較で使用したガスストーブはPRIMUS 115 フェムトストーブ SWEDEN。
隣は115フェムトストーブ単体。大変軽量・コンパクトで使い勝手の良いアイテムです。
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