羽根田治著 “山岳遭難の教訓 実例に学ぶ生還の条件” ヤマケイ新書 レビュー

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今回ご紹介したいのは、山岳遭難を通して自然の怖さを思い知らせてくれる書籍 羽根田治 著 ヤマケイ新書 “山岳遭難の教訓 実例に学ぶ生還の条件”です

山という場所は、神聖な場所でもあり、物の怪の棲む場所でもあり、そこで亡くなった魂が彷徨う場所でもあるため、自ずと数多くの怪談が語り伝えられるところですね。

[PR] 羽根田 治 著 彼らはなぜ遭難してしまったのか。そこに至るまでの過程を丁寧に紹介したレポートは読む者に山に対する心構えを新たにさせる。

 

著者 羽根田 治 氏とは

 
羽根田 治 氏は数多くの山岳遭難を取材して”山と渓谷”などで報告しています

“山岳遭難の教訓 実例に学ぶ生還の条件”は、自然の恐怖以外にも物の怪や霊的なものの存在を感じさせる章もあり、山には何かがあると思い知らされます。

山岳遭難の教訓 実例に学ぶ生還の条件 レビュー

 
私は、この書の中の“幻覚に翻弄された山中彷徨 峰山系・釈迦ヶ岳”という章に山の恐さを感じました

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遭難者は、川合から八経ヶ岳を経て前鬼へ縦走する途中、太古ノ辻で道に迷い、幻覚や幻聴に導かれるように、山深くいざなわれて行きます。

Johannes PlenioによるPixabayからの画像

幻覚や幻聴に見える「悪意」への恐怖

幻覚は、存在しない標識や小屋を遭難者に見せて山奥へと導くだけでなく、生還のための装備を奪い取っていく様は、遭難者を死に至らしめようという意志があるかのように感じました

幻聴は、深夜にビバーク中の遭難者に語りかけてブーツを脱ぎ捨てるよう仕向けてきます。さらに、腕時計が二つあるとの幻覚を見せて、一つを外すようにと語りかけてくることも。低下する判断力の中で言われるまま従って、遭難者は日付や時刻を知る術を失っていくのです。

Simon WijersによるPixabayからの画像

すでに、宿泊所の幻覚に惑わされ、ザックを尾根から投げ捨ててしまっていた遭難者は、不十分な装備でのビバークを強いられるのです。

遭難者を死にいざなう「悪意」

救いを求める遭難者の心理状態が 「ありもしない救済を幻として見てしまう」 というものならば、ネット上でも複数の事例を見つけることができます。しかし、遭難者を死に至らしめようという悪意を感じさせる幻覚や幻聴は、今も他例を見つけられずにいます

Stefan KellerによるPixabayからの画像


工藤隆雄著 “新編 山のミステリー 異界としての山” 山と渓谷社 レビューはこちらから 

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