中古テントのメンテナンス ICI GORE LIGHT その2
中古で手に入れたテントGORE LIGHTのメンテナンスをレポートします。
2回目となる今回は古いテントにありがちな、劣化したシームテープの代用に処理したシームコートと穴あき補修の2つの作業をご紹介していきます。
中古テントのメンテナンス ICI GORE LIGHT その1はこちらから
3日目:シームコート塗布
1日目で剥がしてしまった劣化して効果のなくなったシームテープへの対策から進めていきます。
シームコート塗布
剥がしてしまったシームテープ。このままでは縫い目からの浸水は避けられません。
そこで用意したのがたアライテント製シームコート。チューブ入りで先端に細いノズルを付けて使います。乾燥時間は約60分と早い部類です。シームテープの代わりとしては無理がありますが、最低限の防水対策をシーム部に施してみます。
これを施してみて効果が無ければ、上からシームテープを貼ろうかと考えています。
このようにシームテープを剥がしてしまったテント内部。
あらゆる場所のシームテープが浮き上がってしまっていたため全部剥がしました。
本来はテントの外側から処理するものですが内側からも塗布。
辛い姿勢での作業になります。液体には粘りが少なくて、気を付けていないと垂れてしまうので緊張します。
揮発性の強い溶剤の匂いが充満するので換気にご注意を。
バスタブの四隅は前オーナーもシームコート処理していた模様です。もう少し丁寧に細く塗れば綺麗に仕上がるはずですが、ハミ出したりとやや雑な仕上がり…
重ね塗りするように塗布していきます。
シームコートを2本使って半日がかりでシーム処理が完了。
赤い線の部分が室内側から、青い線の部分が室外から塗布した場所です。
作業後は翌日まで張ったまま放置して、十分に乾燥させました。
4日目:小穴の補修その他
4日目は気になっていた小穴の補修に入ります。
リペアテープでの小穴補修
テントを張ったままで持ち上げてバスタブを太陽に翳すと、太陽の光で穴の場所がはっきり分かります。
補修に使うのはTENACIOUSTAPEのREPAIRTAPE。ハサミで切って使用します。
下に写っているのが一番大きな小穴で直径3mmぐらいの大きさ。
周りにポツポツと写っているのはシームシールを剥がした時のカスのようなもので、最後に絨毯用のコロコロテープで綺麗にしました。
テープを貼ってゴシゴシと擦って圧着。
この大きさの穴は、室内側からと外側からの両面にテープを貼って小穴を塞ぎまず。
小さなものは室内側からのみテープで塞ぎます。
四隅のうち一か所(入口から見て左奥の角)にボトム生地を合わせる縫い目が開いて穴になってる場所。ここにも大き目にテープを貼ります。
ポールゴムの調整
伸びたままになったら交換すべきですが、少しだけ伸びた感のあるポールゴム。
テンションを強くするため、ハサミの場所でカット。
ひとまずこれでメンテナンスを終了とします。
本当に使いものになるのか判断するためには、今後、防水性テストやフィールドテストを重ねてみたいと思います。
確実なのはメーカーにメンテナンスを依頼すること。ここに紹介した方法は全て自己責任となります。
おすすめはしないけど、古いテントなら試してみる価値もあるかも・・・
前半の中古テントのメンテナンス ICI GORE LIGHT その1はこちらから
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